因果歴然

人間、生きているあいだに、追求して得たものが大きければ大きいほど、死ぬときにそれを手放さなければならなぬショックは大きい。天人にたとえれば、乗っている雲がスーッと消えて地上に落っこちるようなものだ。「天人にも五衰あり」というように、高く昇っていればいるほど、落ちる衝撃はひどい。

——中略——

人間、死ぬときには誰でも苦しんで死ぬ。この場合、生きているあいだにいい思いをしただけ、ショックは大きい。逆にいい思いをしなかった人は、まあ演壇から飛びおりる程度ですむ(笑い)。「因果歴然」とはこういうことだと思う。

正法眼蔵 八大人覚を味わう(内山興正)」〜知足、p78

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