生命力

物足りようという思いというのは、なんのことはない、アタマの分泌物です。本当のオレはそんな分泌物じゃない。分泌物がオレじゃない。分泌する力、生命力、これがオレじゃなければならない。では、その生命力とは何か。私が、今、こう考えながら喋っている。あなたも私の話を聞きながら、同じように考えている。生命力とは、あなたと私とぶっ続きのものなのです。あなたと私とが続いてるだけではない。春になれば草木が花を咲かせる。秋になれば実を稔らせる。私やあなたが今ここに息をして生きているという力は、花を咲かせ実を稔らせる力でもある。一つの生命力はすべての生命力と全部続いている。本当の自分とは、そういうものなのだ。みんなお互い、あなたと私も、花も木も、空気も水も、土も石も、ぶっ続きで生きあい、生かしあっている。これが生命というものだ。

正法眼蔵 八大人覚を味わう(内山興正)」〜少欲、p54、p55

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