伝統的な学習観

伝統的学習観に特徴的なのは、学び手が受動的な存在であり、しかも有能でないという仮定をおいていることである。なぜなら、もしも学び手が能動的であるなら、彼らは単に教えられた知識、伝達された知識を吸収しようとするにとどまらず、みずから知識を構成しようとするであろう。

—中略—

伝統的な学習観の説くところは、結局のところよりいっそうの教えこみ、よりいっそうの学習の管理というところに行きつくことになってしまう。そして皮肉にも、こういった試みのもとでは、人間の学習者もまた、実験室での動物が示すと同じような受動性と無能力とを示すのである。

人はいかに学ぶか(稲垣佳世子/波多野誼余夫)」〜第一章 伝統的な学習観、p9、p17

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