花を見て、枝葉を見ず

われわれは、花を見て、枝葉を見ない。かりに枝葉は見ても、幹には目を向けない。まして根のことは考えようともしない。とかく花という結果のみに目をうばわれて、根幹に思い及ばない。

—中略—

知識も人間という木の咲かせた花である。美しいからといって花だけを切ってきて、花瓶にさしておいても、すぐ散ってしまう。花が自分のものになったのではないことはこれひとつ見てもわかる。

思考の整理学(外山滋比古)」〜Ⅰ グライダー、p14

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