グライダー

ところで、学校の生徒は、先生と教科書にひっぱられて勉強する。自学自習ということばこそあるけれども、独力で知識を得るのではない。いわばグライダーのようなものだ。自力で飛び上がることはできない。

—中略—

学校はグライダー人間の訓練所である。飛行機人間はつくらない。グライダーの練習にエンジンのついた飛行機などがまじっていては迷惑する。危険だ。学校ではひっぱられるままに、どこへでついて行く従順さが尊重される。勝手に飛び上がったりするのは規律違反。たちまちチェックされる。やがてそれぞれにグライダーらしくなって卒業する。

思考の整理学(外山滋比古)」〜Ⅰ グライダー、p11

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