とかくこの世はイロとカネ

わたしが世の中のありさまを見るに、みな愛欲のために思いはかっている。それを求めて満たされないと、心も身体もいっそう悲しみもだえる。たとえ望んだことが思い通りになっても、結局何年つづくことか。いちどは極楽のような楽しみを味わっても、十たびは地獄のような苦しみから逃れることができない。苦しみを味わうと、それから逃れようとあせるから、かえって長く苦しみつづけることになるのである。(「草堂集」一〇二)

ヘタな人生論より良寛の生きかた(松本市壽)」〜第一章 閑に遊ぶ、p18

This entry was posted in books and tagged , . Bookmark the permalink.